表面処理

表面処理とは、製品や部品の表面に対して加工を施し、硬度や耐摩耗性、しゅう動性、耐熱性、電気的特性や装飾性などの性能を変化させる処理のことを言います。
研磨やサンドブラストのような除去加工、エッチングのような化学的処理、塗装やめっきなどは、全て表面処理の一種です。
表面処理によって、腐食や摩耗、化学反応、紫外線などから材料を守り、寿命を延ばすことができます。また、色や光沢などの美しい外観を与えたり、滑り性や耐摩耗性、離型(非粘着)性などの特性を付与することもできます。

塗装

焼付塗装

焼付塗装とは、液体状の塗料に熱を加えて硬化させる塗装方法です。
一般的には、120〜200度の温度で30分以上加熱します。
焼付塗装には専用の塗料が必要で、乾燥させるための設備も大掛かりなものが必要です。
焼付塗装の特徴は、耐久性や耐薬品性が高いことや、ツヤの程度が種類によって違うことです。

溶剤塗装

溶剤塗装とは、シンナーなどの有機溶剤に塗料を混ぜて溶かしたものを塗布する塗装方法です。
塗布後は自然乾燥や焼き付けで塗膜を形成します。 溶剤塗装は歴史が長く、信頼性や対応範囲が広いという特徴があります。
色や模様も豊富に選べるというメリットもあります。

メラミン、アクリル、ウレタンなどがあります。

粉体塗装

粉体塗装とは、粉末状の塗料(粉体塗料)を塗装対象物に付着させ、加熱や紫外線で塗膜を形成する塗装方法です。
粉体塗料は、顔料や樹脂、硬化剤、添加剤、フィラーなどを細かく粉砕したもので、静電気や熱を利用して塗装対象物に吹き付けたり、直接コーティングしたりします。粉体塗装は、耐食性・耐候性・耐薬品性に優れ、水道資材・自動車部品・建築部品・工業設備・制御盤の筐体などに広く用いられます。
粉体塗装は、パウダーコーティングとも呼ばれます。

めっき

三価クロメート

三価クロメート とは、主に鉄に施されるめっきの一種です。 亜鉛めっきの防錆性能の向上や外観の色調変化などが目的で、通常は亜鉛めっきとセットで行われています。 三価クロムを含むものの六価クロムは含まない溶液に金属を浸すことによって、金属表面で化学反応を起こし、金属表面に防食効果などを発揮する皮膜を形成する化成処理のことです。

ニッケルめっき

電解ニッケルめっきとは水溶液中で通電による電子の還元力により、被めっき物に金属ニッケル皮膜を作成する表面処理の一種である。被めっき物は通電可能であること、つまり電気を通すものであることが電解ニッケルめっきの条件です。

クロムめっき

クロムめっきは、クロムという金属を用いた、光沢ある銀白色のめっき加工である。クロムめっき被膜は非常に硬くて頑丈で、耐蝕性、耐変色性にも優れている。そのため、素材にクロムめっきを施すことによって、より丈夫で傷つきにくく、サビや変色もしにくい製品になります。

アルマイト

アルマイトは、アルミニウム表面に陽極酸化皮膜を作る表面処理のことです。人工的にアルミニウム表面に分厚い酸化アルミニウム被膜を作ることにより、アルミニウムの耐食性・耐摩耗性の向上、および装飾その他の機能の付加を目的として行われます。

シルク印刷

シルク印刷とは、布でできたスクリーンにインクを押し付けて、さまざまな製品に好みのデザインを印刷する手法のことです。 耐久性に優れていることから、電子機器や看板などにも採用されています。スクリーンの素材はポリエステルやナイロンなどの樹脂であり、小さな穴が空いています。もともと、スクリーンの素材は絹であったため、シルク印刷という名称がつけられました。

リ・フォースの塗装(外装処理)

リ・フォースでは2つの粉体塗装ラインを所有しています。
塗装を内製化することで板金加工から塗装処理までワンストップで対応できるほか、次のメリットがあります。
・生産計画通りに進めることができ、納期遅れなし
・輸送に伴うキズのリスクと時間的ロスなし
・自社の厳しい検査基準で塗装検査・外観検査をするため高品質

全長116mの塗装ラインでは、自動で脱脂処理⇒化成処理⇒水切り⇒塗装⇒焼付の順に進んでいきます。
塗装ブースではレシプロケータと呼ばれる上下運動することで自動塗装をおこなう装置により、均一な膜厚で塗り上げることが可能なほか、形状が複雑なものに関しては人間が塗装作業を行います。

また粉体塗装は溶剤塗装に比べて以下の点に優れています。

粉体塗装以外の処理についても協力会社にて対応可能です。

  • 溶剤塗装
  • カチオン電着塗装
  • めっき
  • アルマイト
  • シルク印刷

加工事例